射手座と聞いて皆さんは何を想像するだろう?
私なんかあまり興味がある訳ではないが、星座・運勢位しか浮かばない。
ところがこの画像を見て、自然界の奇跡のようで思わず魅了させられてしまった。
夜空の星の美しさは綺麗であり神秘的である。
しかし、肉眼でこの様な美しい画像を見たことが無かった。
勿論、普通に見える訳ではなく、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「いて座の惑星
状星雲」なのだそう。
ウィキペディアによれば、ハッブル宇宙望遠鏡とは地上約600km上空の起動上を
周回する宇宙望遠鏡なのだとか。
長さが13.1m、重さ11トンもある筒形で、内側に反射望遠鏡が収めておるのだとの事。
主鏡は直径が2.4mもある宇宙に浮かぶ天文台で地上のように大気や天候に左右されず
地上では難しい高い精度を誇る天体観測が出来るらしい。
勿論、これだけの性能がなければ、これほどの美しい画像は捉えられなかったのだろう。
まるで宇宙をさまよう金色の雲のようだとニュースでは伝えていた。
惑星状星雲と言うのは、超新星になれなかった恒星が赤色巨星の段階でガスを吐き出し、
そのガスが恒星からの紫外線によって発光し輝いている天体をさします。
1.超新星を説明しますと、新星をはるかに越える輝きを放つ星の事なのですが、新星とは
夜空に明るい星が突如輝きだしてまるで新しい星が誕生したように見える事からそのよ
うに呼ばれています。
その歴史は古く、1885年にアンドロメダ銀河の中に、それまで知られていた新星よりも
はるかに明るく輝く星が現れて新星を超える新星という事から超新星と名付けられました。
2.恒星は、自ら発光する星の事で、その質量がもたらす重力による収縮に反する圧力を内部
にもって支えているガス体の天体の総称になります。
太陽が私たちには、一番身近な恒星になります。
太陽系では唯一の恒星が太陽なのですね。
3.赤色巨星とは、恒星が主系列星を終えた後の進化段階のことで大気が膨張し、肉眼で見ると
赤く見えるのでその様に言われています。
また、主系列星とは、上記HR図上の左上明るく高温から右下の暗く低温に伸びる線の主系列
に位置する恒星の事です。
説系が長くなりましたが、話を続けましと惑星状星雲は見た目にはすごくきれいですが、この
状態ではすでに恒星の寿命が終わりに近づいている段階なのです。
まあ、最後のあだ花的に力一杯自分を表現している様な状態でしょうか?
惑星状星雲は、丸い形のものが多くいのですが、この射手座の惑星状星雲(NGC6537)は、
伴星もしくは磁場の影響のせいでこのような炎のような美しい形状になっているようです。
4.伴星とは、2つの恒星の共通重心の周りを起動運動している恒星どうしを連星と呼び、明
るい方を主星、暗い方を伴星と呼んでいる。
話を戻しますと、この射手座の惑星状星雲は地球から数千光年という気の遠くなる様な所
にあって非常に高温な恒星がその真ん中にあるようです。
そして、その恒星は1000億kmと言う想像すら難しいほどの距離まで風を吹き出しており
そのガスは超音速のスピードで星雲を拡大させています。
そして、拡大していく時に粒子が輝いてこのような発行をするのだそうです。
このいて座の惑星状星雲以外にも射手座には、様々な惑星状星雲があるようです。
自然のものとは思えない奇跡の画像を一緒に掲載しておきます。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
いて座ウォルフ・ライエ星と 銀河星雲(228)
惑星状星雲
銀河星雲(51) いて座の三裂星雲(M20)
楽しんで頂けましたらポチっと押して頂けると助かります。
雑学・豆知識 ブログランキングへ