以前にもウルトラマン一族については複雑な家庭環境であったことを投稿したことがあるのだが、今回もまたユニークな存在がいるので、取り上げてみようと思う。
ウルトラの息子は石川賢のタロウだけだが超残酷!まとめてみた
引用:http://sanadaen.blog9.fc2.com/blog-entry-1307.html
実は、ウルトラマン一族といえば、宇宙のヒーローだという事は皆さん周知の事実だと思うのだが、そのヒーローの座から滑り落ちて落ちこぼれたしまったウルトラの戦士がいた事をご存じだろうか?
思わず「えっ!」て悲鳴が聞こえて来そうだが事実存在していたのだ。
その問題のウルトラ戦士が登場するのは、1979年というからもうすぐ40年も前の話で「コロコロコミック」に連載されていた「ウルトラ兄弟物語」がそれだ。
この「ウルトラ兄弟物語」は、ウルトラ兄弟たちがまだ正式に戦士として活躍する前の様々な話しや銀河系を守るためのいろんな闘いについて描かれたオリジナルな物語なのだ。
時代設定としては、まだ宇宙警備隊が結成される前にまでさかのぼった時代になっている。
悪の暗黒勢力によって襲撃され壊滅的な危機にさらされていたM78星雲を救おうとウルトラの父がウルトラマンやウルトラセブン、エースなどの一族を招集したときの事だった。
そのさ中に新ウルトラマンが、間違えて子供を死なせてしまうという事件が起きてしまう。
その事をきっかけとして、新ウルトラマンは自暴自棄になり酒浸りの生活を送ってしまうのだ。
なんとも人間臭いストーリーではあるのだが、なかなかシリアスな展開となる。
それを見かねたウルトラマンが諭そうとするのだが、まったく耳を貸そうともせず「一人にしてくれ!」とやけっぱちになってしまう。
そして「俺は全くどうしようもないダメなウルトラ族なんだ!」と叫ぶシーンでは、当時絶対的なヒーローとして「生まれ変わったらウルトラマンになるんだ!」と信じて疑わなかった子供たちには、相当な衝撃が走ったものだった。
中には、「俺んちの父ちゃんと変わりねー」なんて信じていたヒーローの没落に何を信じてよいのか分からなくなった少年もいたのではないだろうか?
今にして思えば、なんともチャチなストーリーと笑いながら読むのだろうが、自分の将来をウルトラマンに捧げていた少年たちにはどれだけの失望が走ったかは想像するに難くない。
本作品には、これ以外にもウルトラマンが墓掘り人夫をやっていたり、ウルトラ一族がいがみ合ったりと人間界並みの下世話な話しがてんこ盛りのある意味オリジナリティに富んだ展開が続出した作品だった。
ともあれ、我々のヒーローは、いつまでたってもヒーローであり続けてもらわなければ、純真な心で真剣に次号を待ち望んだ少年たちには相当ショックの大きな作品だったことは間違いないようだ。
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