銭形警部の仕掛けた爆弾で爆死
人気アニメ「ルパン三世」と言えばルパンファミリーと銭形警部が繰り広げる追い
かけっこが魅力だが、過去に一度だけ最終回が描かれたことがある。
1977年と言うからいまから40年近く前の事なので、その真実をご存知ない方が多い
だろうと思う。
当時連載された「新ルパン三世」の第189話「完結編」で宝物を目当てにルパン一味
の忍び込んだ島が実は銭形警部が作った真っ赤な偽物の島だった。
その上、あちこちに爆薬が仕掛けられており、いつでも爆発スタンバイ状態だった。
そんなピンチもいつものルパンなら機転を利かせて脱出するはずだったのだが、今回
に限っては、いとも簡単にお手上げして「俺たちは死刑囚なんだ」とつぶやいただけ
で簡単に脱出を諦めてしまったのだという。
それを見ていた銭形警部は、おもむろに出口をふさいでしまい、ルパンたちは完全に
監禁状態となってしまう。
それを確認した警部は、起爆スイッチに手を置き、すかさずスイッチを押してしまう。
当然のごとく、ルパン、次元、五エ門、不二子の一味全員が島もろとも爆破されてこな
ごなに吹き飛んだのは言うまでもない。
そんなあっけないラストシーンで一貫の終わりとなってしまった。
一体どうしてしまったのか?
巻末のおまけ漫画によれば、作者のモンキー・パンチ氏が当時ルパン三世を描く事に
辟易としており、ヤケクソのようなラストシーンになってしまったらしいのだ。
人気作家さんといえどもスランプや筆が走らない時もあれば、何も考えたくない日
だって人間なんだからあるのが普通であろう。
しかし、趣味で描いている訳ではないのだから、そんな状況でも一作に仕上げなけれ
ばいけない宿命があるはず。
そんな不安定な精神状況が生んだ最終回といったところだったのだろう。
なかなか、趣味と実益とばかりはいかないものなのだろうな。
本当の顔は誰も知らない?
もう一つ、「ルパン三世」について珍しいお話をしてみよう。
「ルパン三世」と言えば、馬並みのうりざね顔に長めのもみ上げ、そして短めの髪
が特徴と誰しもすぐに思い浮かぶほど有名だ。
しかし、誰もが知っている(もしくは、知っていると思っている)ルパンの風体は
実は変装の姿であり、真実の顔は誰も知らないのだというのだ。
まさか、そんな事実があったなどと知っている者がいたら教えて欲しいものだ。
この事が出てくるシリーズと言うと、原作のマンガ版「ルパン三世・新冒険」と「新
ルパン三世」に登場する設定なんだという。
誰もが知っている素顔が変装である上に、なんと!性別も不明でその声すら変えて
いるのだというのだから、何から何まで全く真実は闇の中という事になる。
それでは一体どうなっているのか?
実は、作者のモンキー・パンチ氏の発案で「連載が長く続くうちに画風が変わっても
便利なように」という事で決まったのだとか。
これに起因するのか、アニメ版の「ルパン三世」については、風貌が次々に変わって
おり、第一シリーズの16話では、オープニングで銭形警部が彼を称して「容姿端麗」
と称したと思えば、第二シリーズの67話に至っては、ルパン自らが「生まれつきの
モンキー面」と言っているのだとか。
とはいえ、ルパンが話している事はいずれにしても本心であるはずはなかろう・・・
と思ったのだが、どうもアニメ版では最初にお話ししたシチュエーションは全く関係
のない設定になっているのだとか?
考えれば考えるほど頭がおかしくなってきそうだ。
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