最近、日本の若者の間では恋人との濃厚なキスシーンの写真や動画をyoutubeなどにアップする事が流行っているらしい。
気分が高まり、お互いを確かめ合う目的や感情的にキスをしたくなることはよくわかる。
私にとっては、遠い過去の思い出になってしまった行為だが、そんなイチャイチャムードを木っ端みじんにぶち壊してしまう目的が本当はあったという。
引用：TBS「櫻井・有吉THE夜会」
今年、9月22日に放送されたテレビ番組の「櫻井有吉THE夜会」でに出演した俳優の本郷奏多さんが、キスは「バクテリアの交換行為」と表現し、ネット上で一時炎上騒ぎにもなったことがある。
当の本人たちはそんな事お構いなしなのは良くわかるのだが、驚かずに聞いてほしい。
実は、人がキスをする目的は、キスによって「バクテリアを交換」している？ことが、ある研究で証明されたというのだ！
こんな事を研究して一体何に役立つのか？
真剣に研究している科学者の顔が思わず浮かんできて、「お疲れさん」って言ってやりたいほどだ。
さて、本題に戻るが、キスをしたくなる理由の有力な説には、「自分の子孫を残すのに適当な相手かどうかを見極めるための行為」だという。
当然人も生き物として子孫を残していくには、より生き抜く力の強い子孫をのこしてあらゆる状況下でも生き延びてもらわないとならない。
そこで、より環境に適応していく力をもった子孫を生んでいかなければならない事をDNAには備わっているはずだ。
そこで、相手が十分な素質を兼ね備えているか否かの情報収集の目的として、キスをする行為があるのだというのだ。
要するに相手の情報の収集の手段なわけだ。
そんなことは等の本人たちはお構いなしかもしれないが・・・
口内に存在するバクテリア（細菌）を交換することで、相手が自分の持っていないバクテリアの免疫を持っているか、そして健康状態や生理学的な相性がお互いにあっているのかどうかが分かるらしい。
免疫学的にいうと、「同じ免疫のバクテリア」を持っている相手よりも、自分には持ち合わせていない別のバクテリアの免疫を持つ個体（相手）を選んで生殖活動をする方が、子孫が生き残っていく可能性が何倍も高くなる事をDNAは分かっているのだ。
外の書物でも読んだことがあるが、女性（私から見て）特有の甘い匂いも相手との相性によってはすべての女性から得られるものではなく、自然にそういう相手を好きになるようにDNAが仕組まれているらしいのだ。
この事も子孫を残す上で重要な役目を担っているのかもしれない。
結果として、自分のDNAが後世に残る確率を自然に高めようとする行為がキスと言う事になる。
少し、興ざめな面もいなめないが、自然の力とは恐ろしいほどに精密なものだと感心してしまう。
一方、スロバキアの研究者の実験によれば、たった10秒間程度のディープキスで約8千万個のバクテリアを交換するという。
この行為によって二人が熱く燃えている間に、DNAは相手が「生物学的」に適切かどうかを本能的に判断する「下調べ」が可能なのだという。
この「下調べ」には、見た目にも現れる。
外見で好ましく感じるのは、自分の生理学的な難点をカバーするため、あるいは、平均的なバランスの良さを気に入ったという事らしい。
ということは、感情的に燃え上がったり、胸がキュンとなり相手の事を四六時中考えないではいられないのは、よほどDNAも相手を気に入ったという事なのだろうか？
英グラスゴー大学の研究チーム（世界各国で研究しているようだ）が、世界41カ国以上の人々の顔写真を収集し、その「平均顔」を作成した結果、合成された顔はいずれも美男・美女になったのだとか。
しかも、「特徴のない平均顔」になったのだそう。
どの様にして「平均顔」を作ったのかは、書かれていなかったので想像ではあるが、例えば「目」の縦横の長さの平均であったり、唇の厚さの平均や鼻の大きさ、高さなどの数値の平均をとったということなのだろうか？
いずれにしても良くも悪くも、DNAに偏りのない相手を好ましく思うように、人間の本能がプログラムされているかららしい。
また、全員が一人の相手に集中しすぎないように満遍なく相手を見つけられるプログラムもインプットされているのかもしれない。
こんな事を、愛情表現のキスに対しても科学的なメスをいれるのは、なんだかロマンチックなイメージにはほど遠いキスの目的をさらけ出した感じで、なんだか幻滅するかもしれないが、あなたが愛する人とキスをする時に、冷めた気持ちになったとしても、私には一切の責任が無い事を付け加えておきたい。
興奮した時や燃え上がった時は、とにかく本能の向くままの行動でいいではないだろうか？
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