漫画「ドラゴンボール」を原作とした「ドラゴンボールZ」で都市伝説的なヤバイ話がある。
二つご紹介しよう。
「オッス、おら悟空」って言ったことはない!
1986年から放送がスタートして、世界40カ国で大ヒットしたアニメ「ドラゴンボールZ」
だが、「ドラゴンボールZ」と言えば、悟空の「オッス、おら悟空」っていう決めゼリフ
が超有名だ。
あまりにも有名過ぎて当たり前に思っていたのだが、実はこれ、アニメ版の予告編で悟空
役を担当している声優の野沢雅子氏がなにげにアドリブでしゃべったものであり、本編や
原作の「ドラゴンボール」では、一度として使われたことがなかったらしいのだ。
このアドリブがあまりにも悟空にピッタリだったことやすごく印象に残るフレーズだった
こともあってそれ以降の予告編では必ず決めゼリフとなったようだ。
それ以来このアニメは13年もの超ロングランの放送になり、1993年に発売されたゲームの
「ドラゴンボールZ超武闘伝」の中でもゲームの電源をいれるとすかさず「オッス!おら
悟空!いっちょやってみっか!」とセリフが大音量と共に流れる仕組みになっていた。
その後は「ドラゴンボール」の悟空のモノマネとしても絶好のセリフとして野沢氏の声と共に
このフレーズが流れ、いつしか世間一般にも自然と浸透し悟空の定番といえばこのセリフを誰
もが思い出すほど有名なものとなって行ったらしい。
すでに刷り込まれている性か本編の内容を特に知らない私でも、これを取り上げるまでは、
全くといってよいほど知らずにいたのだ。
では、実際に本編で使ったセリフはどうだったかと言うと「オラ悟空です孫悟空!!」とか
「こんにちはー、オラ孫悟空でーす!!」などだったようだ。
いかにもまじめすぎるセリフになんか迫力も覇気も感じない、意外に礼儀正しいキャラクター
だったらしいな。
ED曲に流れる謎の呪文の意味とは?
さて、今度はアニメの最後に使われた「でてこいとびきりZENKAIパワー!」の最初に
何やら呪文の様な音声が流れる場面があるのだが、何を言っているのか?ましてセリフなのか
ハミングなのかすら分からない部分があるのをご存じだろうか?
初めの頃は、あまりの不思議さに全く深い意味などないのだろうと誰しも思っていたのだが、
2010年になってその謎がようやく解けたのだ。
それは、同曲を作った池 毅氏のブログに答えがあった。
そのブログによれば『ボーカルのMannaさんのキュートでチャーミングなボーカル録音が
無事終わり、彼女がお帰りになった後、コーラスパートや掛け声を私が一人で多重録音で
入れたのだが、曲をさらに面白くしたくなり、イントロや間奏に意味不明の言語を入れる事
を思いついた』
『映画スターウォーズで酒場のシーンに出てくる宇宙人語の中には少数民族の言語を逆回転
にしたり、さらにその音声をエフェクト加工して画面に当てているというような事を聞いて
いた覚えがあったので、私もちゃっかりその手法を使うことにした』
『ノウハウをご存じの方はイントロ部分や間奏部分を逆回転で再生してみて欲しい。
いろいろと人の名前が出てくるのが聞き取れると思う』この様に綴っている。
引用元:池 毅氏のBlog 2010.4.2 より
引用先URL:http://www.iketake.com/html/blog_entry.php?page=17
という事は、謎の呪文は人の声を逆回転して再生することで作ったということだった。
という事で、実際にこの部分を逆回転させてみると『あー、この曲を作るにあたっては
鈴木ケンジ、池 毅、トキエダタツヒロ、ウチダタカシ、ヤマモトケンジ、ヤナギハナエ
ノムラタカシががんばったんだよ』という様に聞き取れたではないか。
さすがにヒット作品を生み出すクリエイティブな能力に長けている人だけあってマルチ
な才能をいかんなく発揮し、私たちファンを楽しませてくれたり謎めいたトリックを考え
出したりしてくれていたのだ。
なんと22年ぶりという長きにわたって私たちを煙に巻いていた呪文の様なその音声トリック
が明きらかになったことで多くのドラゴンボールファンが溜飲の下がる思いで再認識したに違
いない一件だったのだ。
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