今や日本人に限らず来日する外国人のお目当てにまで人気が浸透した感のあるラーメン。
旨いラーメンの味は同じ？
休みや昼時ともなれば、人気ラーメン店には必ず行列ができるほどお客は競って殺到する。
爺ちゃん、ばあちゃんから孫に至るまで今や日本人の国民食と言っても過言ではないだろう。
だが、じつは何処の店の味も全く同じだと言ったら、あなたは本気にするだろうか？
食通を自認するそこのお兄さんもきっとショックを隠せないはずだ。
それじゃ人気ランキングなんかいらねーじゃんって思う人もいるかも知れないが、その意味
が分かれば明日からはうまい店を探し続ける必要もなくなってしまうかもしれないのだ！
味の黄金比率は98対2か2対98
とある講習会での話だ。
こちらは、個人でラーメンショップを開業しようとする希望者たちを集め、ラーメンの原価
率や立地条件のノウハウ、座席配置のコツ等、あなたが労せずして人気ラーメン店になるた
めに必要な知識を伝授してくれる。
もしかしたら、将来あの人気のラーメン博物館からだって出店要請が来るかもしれないのだ。
昔から、人気のラーメン店になるには、研究熱心で各地のおいしいとされるラーメンを丹念
に探し出し、そのうまさを自らが思考錯誤を繰り返す中から作りだしてきたものと思って
いたのだが、今では講習会ですべてを教えてくれるのだという。
そして驚いた事に、「人気の出る味」までもが講義のなかで伝授されると言うから、すでに
あなたはこの講習会に通った時点で成功を約束された様なものなのだ。
その上、驚く事に「おいしいラーメンの味はすでに発見されている」というのだ！
答えは98対2か2対98の割合でうまみ成分とされるグルタミン酸とイノシン酸を調合するだけ
だというのだ。
ほとんどがグルタミン酸だというが、これが最強の味という事になる。
このラーメンのデータベースを知っているだけで、あなたは人気ラーメン店の店主として儲け
は約束されたも同然なのだ。
例え、料理の事は分からずとも成功は約束されるし味のことで悩む事はない。
これ以外は他店との見てくれの違いなどの「揺らぎ誤差」を考えるだけでいいのだ。
秘伝の味は化学調味料？
そうは言っても、本当にそれだけなのだろうか？
各地のご当地ラーメンなどは、とんこつ味や醤油味、はたまた味噌味などがあり、いろんな
スープがあるからこそ食べあるいて研究を重ねるのではなかったのか？
ましてや鳥ガラだの魚介だのから採ったうまみ成分の調合比率が難しいのではないのか？
世の中それほど甘くなんかないだろう・・・って思ってしまうのもうなずける。
しかし、ここで登場するのが化学調味料となる訳だ！
そして、うまい某人気ラーメン店では今日もスプーン１杯のうまみ成分をサッと振りかける
だけで９８対２か２対９８の黄金比に近づけて長蛇の列を作りだしているらしい。
あなたもガッカリせずにおいしいラーメンを食べ歩いてほしいと思うが、はたしていかがな
ものだろう？
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