日本の宅配ピザが高い理由はなぜ?取りに行くと安い?

今やなんでも宅配出来る時代になり、一人もんや食事を簡単に済ませようとする人たちにとっては、非常に人気が高い。

特にピザなどは、数人で集まった時には重宝する。

誰もが一度は利用したことがあるだろう。

コストの大部分が人件費?

しかし、ちょっと高くね?・・・なんて思った事のある人も、また少なくないのではないか?

ちなみに大手宅配ピザチェーンの平均価格は、Mサイズでおおよそ2千円前後、Lサイズでは
3千円前後といったところが相場のようだ。

原材料を考えてみても、ピザの原価なんて150円程度しかならないとも言われている。

ピザの基本は、小麦粉を丸くのばし、ソースをかけた上に具とチーズをそれなりに乗せて、あとは焼くだけといったところだろう。

原価を考えたとしても、トマトなどのソース類が原価の約20%程度で30円位なもの。

生地になる小麦粉でも30円~60円程度で十分である。

また、カニだのソーセージだのといったトッピング類にしても、大手宅配ピザチェーンや中堅どころなら一括大量仕入れをすることで、それほど高くつくことは考えられない。

では、牛丼チェーンのように値下げ合戦にならずにこんなに料金が高いのだろうか?

実は、宅配ピザの料金の大半が人件費なのだそうだ。

例えば、注文を受けてから、ピザを配達に行くとする。

平均片道20分かかったとしたら往復で40分はデリバリー要員一人が拘束される事になる。

で、時給900円のアルバイトのスタッフがデリバリーしたとすれば、1件あたりは900円×2/3=600円もの人件費かかる事になる。

しかもその上に、実際にはピザを作って焼くメイク担当のスタッフなどの人件費も計算に入れる必要がある。

その他にも、デリバリー用のバイクやそのガソリン代、そして万が一の事故に会わないとも限らないので保険に加入する事は絶対に必要不可欠な出費である。

さらにさらに、店を運営するための家具や厨房設備等のイニシャルコストを考え、ランニングコストとして、先ほどのもろもろの経費の上に、水道光熱費やメニュー、チラシなどの印刷代やポスティング費用(これも自社でやる場合のアルバイト料や依頼した場合の料金などがある)等々考えただけでもきりがないほどに経費がかさむわけだ。

トータルで考えると、宅配ピザショップが利益を出していくには、配達にかかる人件費を売り上げの20%程度に抑える必要がある。

そう考えると、前出のアルバイト料900円のスタッフで計算すると、1時間あたり少なくとも最低5,000円以上できれば7,000円位をコンスタントに売り上げていく必要がある訳だ。

要するに1件2,000円もMサイズで考えれば、1時間内に3軒は配達しなければ利益が見込めないということになる。

これは、あくまでも効率よく注文が入りスムーズに配達が完了したら・・・の話であり、日によっては閑散とした日も続くだろうし、雨や渋滞、そして配達先が新規のお客さんで道に迷って時間ばかりがかかってしまう危険も無いわけではない。

都会のように住宅が密集していれば、便利かと思えばなかなか客先にたどり着けない危険もあるし、地方なら1軒あたりの配達距離がおのずと長くなるだろうから、1時間内に一人で3軒配達出来るかどおかも不安なところだろう。

そんなことから見た目高そうなピザの料金であるのだが、暇で待機させていたとしても人件費は発生してしまうことになるので、中には人件費だけで赤字という店もおおいらしいのだ。

内情をしれば高価格も仕方ないのかもしれないのだが、原価がそんなに安かったとは改めて驚かされるのではないだろうか?

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