自分のウンコを常食しているウサギ
大きな音も出さず見るからに可愛らし気なウサギは、最近「静かなペット」として
都会のマンション住まいのＯＬなどに静かなブームになっているらしいね。
世話もしやすいようだし、見るからに大人しそうだからペットに持って来いな事は
分かるんだけど、最近自分のウンコを常食してるって聞いてちょと引き気味になっ
でしまいました。
可愛らしく大人しく静かで優しそうといいとこづくめのペットだから思わず頬ずり
したくなってしまうけど、ちょっと考えないと何気に汚くはないだろうか？
だって、自分のウンコを毎日食べているって言う事は、やはり汚らしいとも言える
のだからね。
何故自分のウンコを食べるのか？
そもそも何故そのような行動をするのか？
これは草食動物なのでほぼ毎日100％草類を食べているという事になる。
で、草には栄養も少なく、消化も悪いことからなかなか食べても栄養にならないって
事になる。
食べてもなかなか栄養が取りにくい草からどうやって栄養を吸収しているのかを考える
必要がある。
ウサギの場合には、「消化するのに細菌の力を借りている」という方法で栄養素を吸収
している。
まずモグモグと口の中で草をすりつぶして吸収しやすくしながら飲み込んでいき、ある
程度は自分の力で消化吸収をするのだが、それ以外の分については盲腸にため込んで、
細菌の手助けを借りる事になる。
つまり、細菌によって栄養分を発行させてより簡単に吸収できるようにしているんです。
ところが、盲腸で作られた栄養素は、吸収しようとする前に大部分がウンコになって体外
に排泄されていまうらしい。
そこで、排泄された便の中にもまだまだ吸収しきれていない発酵した栄養素が含まれている
事を生まれながらに知っているウサギは、当然のように自分のウンコを食べるという行動
に出ると言うのです。
2種類あるウンコ
ウサギの便には、実は2通りの便があるのだという。
普段よく見かけるコロコロとした丸くて固い便（硬糞）と柔らかくてグチャっとした便（軟
糞）とがあり、主に食べる便は軟糞の方なのだそう。
ウサギが食べる便は軟糞だと聞いたが、通常夜間にウサギが排泄する便が軟糞なのだそうだ。
で、排泄した軟糞をすぐに食べてしまうので、通常あまり見かけず食べるところも見る機会
が少ないという事になる。
信じがたい事だと思うんだが、これは「糞食」と言ってウサギに取ってはあくまでも普通の
行動であり、大事な行為になるって訳なんだね。
そして軟糞を食べて最後にお目にかかる便が軟糞から栄養分が取り除かれて、固くコロコロ
した硬糞になって排泄されて来るという訳だ。
だから、当然のように硬糞を多く目にする事となり、軟糞にはほぼお目にかかれない事が
普通の状態って事になる。
それでも、ウサギが必要とする時には、この硬糞も再度食べる事が往々にしてあるらしい。
ペットにでもして毎日見ていれば、軟糞ばかりか硬糞も食べている所を見てショックを受け
る事もあるのかもしれないね。
これには、理由があるからこそ食べる訳で、何度も食べ直さなければウサギの消化器官が
栄養素を十分に吸収してくれない事が原因のようなのだ。
確か、牛は胃袋が4つくらいあって、一度飲み込んだ食物をもう一度口に戻して、何度も食べ
直していると聞いたことがあると思うのだが、身体の小さなウサギにとっては、胃袋は一つ
しかないわけで、排泄した便から再度吸収しなければならないという行動が必要になって来る
のだろうね。
食べないウサギもいるらしい
ところで、全てのウサギが軟糞を食べるのかと言うと、どうもそうでない輩もいるらしい。
人間だって好き嫌いがあるのだから、ウサギにしたって同じ事なのかもしれないが、軟糞を
食べる事が普通と聞かされてしまうと何故か食べないウサギが心配になってくる。
栄養は十分とれているのだろうか？
やはり軟糞を取ることが大事なわけだから、それを取らないとなると必要な栄養素は摂取で
きない事になる。
栄養不足が心配になるところだが、何故食べないのか？
原因として考えられることは、ストレス、病気、肥満などだそうで、深刻な場合には、素人
考えではどうにも解決できないのだから、専門家に相談することが一番になる。
獣医さんに相談をし、適切な処置を講じてもらって大切なペットを守ることが最適な方法と
言えるのではないだろうか？
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