暴言を吐きまくるタラちゃん
「サザエさん」といえば皆さんご存じの長寿アニメであり、ほのぼのとした話題をテーマにし
ている。
そのメインキャラクターの一人でマスオさんとの間に生まれた一粒種のタラちゃんがいる。
小さいのにしっかり者で、カツオと違って上品な言葉使いで有名なのだが、実はこのキャラク
ターは今から30年以上まえの1980年代から定着したようだ。
という事は、それより前のタラちゃんは違っていたのか?というと確かに番組がスタートした
当時は、いたずら好きでやんちゃ坊主といったイメージであり母親のサザエさんにもいろんな
暴言を吐きまくるクソ坊主だったらしいのだ。
しかし、アニメの中のタラちゃんの設定年齢は、何と3歳だというのだから驚いてしまう。
今のご丁寧な話しぶりにも無理がありそうだし、ましてや暴言を吐きまくるだけのボキャブラ
リーがはたしてその歳で備わっているだろうか?
もしそれが現実だとしたら、クソ坊主以上に天才と呼ばれても可笑しくないはずだ。
話を暴言に戻すが、その代表的なエピソードは1970年7月5日放送の「モノオキの神様」
での出来事が挙げられる。
とある日、タラちゃんが窓ガラスにクレヨンでイタズラ書きをしていたのを見たサザエさんが
注意をするのだが言う事を聞かないタラちゃんに対して怒って、タラちゃんを物置に閉じ込め
てしまう。
これに逆切れしたタラちゃんがここで暴言を吐く。
「ここを開けろ!子供をいじめんな!」・・・
この様に、自分が悪いのを棚にあげて母親のサザエさんに暴言をはくわ、怒られて泣き叫ぶわ
といった行動する姿は、今ではとても考えられない話しなのだ。
今の番組でもしもそのような事が波平父さんの耳にでも入ったら「バカもーん!」と一喝され
て終わりなのだろうが・・・
ちなみに、タラちゃんが優等生になったきっかけは、いくらちゃんが登場してからのことなの
だそうだ。
その時のイクラちゃんは、1歳半から2歳という設定なんだとか・・・
タラちゃんには妹がいた!
上記で取り上げられたタラちゃんは、その昔ヤンチャ坊主だったというお話だったが、ここで
は、タラちゃんに実は妹がいたという話をしたい。
先ほども私もうっかりと「一粒種の」とタラちゃんを紹介してしまったのだが、実のところは
「フグ田ヒトデ」という妹が存在していたというのだ。
ネット検索で「サザエさん 一家」と探してみたのだが、さすがのウィキペディアでもこの妹
の情報は載っておなかったという程のレアなお話しなのだ。
(かろうじて検索できたヒトデちゃん)
まあ、ウィキペディアにも載っていないのも無理はない。
このヒトデちゃんが登場したのは、なんと私が生まれたばかりの頃、つまり原作者の長谷川
町子先生が1954年!に出版した「サザエさん一家の未来予想図」という本にだけ載っていた
だけのようだ。
この本の中には、「サザエさんの10年後」というコラムがあり、年をとったサザエさん一家
が若かりし頃過ごしたおなじみの我が家跡地に集まっているシーンがある。
その隅っこでヒトデちゃんにマスオさんが声をかけるところがはっきりと映っているのだ。
上記の画像を見て頂ければ分かるように、私はこの画像を見た瞬間にマスオさんが波平さんに
しっくりに描かれているなあと思ってしまった。(義理の親子なのに似ているので)
また、ヒトデちゃんもワカメちゃんにそっくりだよね。
ずいぶん昔の事だったわけだが、「サザエさん」のテレビアニメ化が始まった当初は、やがて
ヒトデちゃんも登場するはずだったのだが、人気がだ始めてからは登場するキャラクターが、
歳を取らない設定になってしまい、ヒトデちゃんが登場することが無くなってしまった様だ。
これからもヒトデちゃんが登場することは難しいらしいのだ・・・
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