のび太としずかちゃんといえば、誰でもすぐに「ドラえもん」って思い出すと
思うのですが、今日はちょっとショッキングな出来事をお話ししましょう。
一度死んだことがある!?
ドラえもんといえば、数々のピンチを乗り越えて私たちに希望と勇気、そして
夢を与えてくれる楽しいアニメというのが誰でも思っている印象ですよね。
そして、いつかはのび太としずかちゃんは結婚するっていうハッピーエンド
が待っている?楽しくなるアニメの代表作ともいえる作品です。
ところが、のび太としずかちゃんは一度ガチで死んだことがあるって知ってた?
この問題作は、1994年に公開された『ドラえもん のび太と夢幻三剣士』という
映画の1シーンなんです。
20年以上昔の映画なのでご存知の方も良いお年になっているのでしょうね。
そしてきっと複雑な思い出として心に刻まれているのかもしれません。
お話の内容は、現実の世界に嫌気がさしたのび太が、ドラえもんのいつもの
道具を使って、現実逃避し夢の世界で遊ぶというストーリーなんです。
まったくの異次元の世界を映画化した作品が多いドラえもんの映画の中でも
現実と夢を行き来する変わった作品だったようですね。
そのクライマックスのシーンで、のび太としずかちゃんが最後の敵に果敢に
戦いを挑んで立ち向かっていくのですが、なんと残酷なことにあっけなく
チリに変身させられて殺されてしまうというストーリーになっています。
勿論、これで終わってしまうとドラえもんは続きませんから、生き返る様に
なっていることは想像できると思うのですが、数々の「ドラえもん」シリーズ
が映画化されてきましたが、メインキャラクターの「のび太としずかちゃん」
が二人して殺されてしまうという残酷な死を描いた作品は、異色中の異色と
して今でも異彩を放っています。
そして、公開当時この作品は多くの子供たちにトラウマを植え付けてしまった
点も異色の中の異色作品であったということでしょうね。
その上に、現実が変化してしまうというストーリーにも多くの子供たちに恐怖
を与えてしまったという落ちまでついていました。
反省しきりの藤子・F・不二雄先生
当然、子供を対象にした夢のあるアニメのドラえもんが何故このようなストーリー
になってしまったのかについては、作者である藤子・F・不二雄先生から直接の
コメントが聞けたのかは定かではありません。
しかし、先生の話では、ストーリーを描き進むにつれてキャラクターが勝手に
動き始めてしまい、もともとの流れから予定が大きく違う方向に展開していって
しまったと語っていまして、この作品はある意味失敗作としての位置づけである
とも言われています。
映画化といえば、一つの作品に監督やプロデューサーが関わり作品として仕上
がる訳ですから、最後まで作者だけの意向が反映することはないと思いますよね。
ましてや、子供を対象としたそれもアニメであれば、普通常識として死をテーマ
にすることはとても考えにくいです。
作品に没頭するあまり、ストーリーがどうしてもこのような流れに自然となって
しまったんでしょうね。
当時の子供たちは、今でもそのトラウマを引きずり続けているのでしょうか?
夢のある大人になっていると信じたいと思ったものでした。
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