残虐極まりない墓
最新のニュースに驚いたので、事実に併せて感想をつづりました。
フランス・ベルクハイムの丸い墓穴からご覧のような骨が発見されました。
何かで切断された腕や足、粉々になった手そして粉砕されたり穴の開いた頭蓋骨
等、見ているだけで事の問題さが想像するに難くない証拠です。
中部や西ヨーロッパから発見されるこの丸い形状の墓穴は、6,000年前後の新石器
時代の遺跡から発掘される典型的な墓の形状のようで、それだけ見るとよくある墓
で何も珍しいことはないのだと言う。
ところが、これだけ残虐極まりのないものは本当に稀なのだそうだ。
上部写真の右側イラストは、人体ごとに色分けがされており、それから判断すると
男性2体、女性1体そして子供4体が完全な形で残っているらしいのだ。
そして、残虐さが伝わってくるのは、その男女と子供の人骨の下にある骨の残骸の
むごさだと言うのだ。
石器時代というから使用した武器の斧も石でできていたのだろうけど、切断された
左腕が数本(何故左腕?)と破壊が凄くて手なのか足なのか分からないバラバラ状態
見分けが付きづらい残骸が山となっている。
完全な人骨も、殺して無造作に放り込まれた様な格好で静かに眠っている。
一体何があったのか?
掘り起こした考古学者によれば、上の人骨(例の男女、子供)は、奇襲を
仕掛けられ、殺された被害者なのではないか?と推測しているらしい。
きっと楽しい家族の団欒を一気に飲み込んでしまったのかもしれない。
そして、下のバラバラな骨の山については、よく分かっていないのだとか?
比較的平穏な時代と言うが
以前の通説では、石器時代は比較的平穏で平等な社会だったと長年考えられて
来たらしいのだが、最近の調査、研究から決してそれほど平和な世界では
なかった事が分かってきたのだと国立事前考古学研究所のFanny Chenalさん
は話している。
当然の事だが毎日の暮らしは今から比べたらそうとう厳しかったに違いない。
そしてヨーロッパは狩猟民族だと学生時代に習った記憶があるから、毎日暮らす
為に狩りの連続であっただろう。
十分な食物が無い時には、当然争い事も多く発生したことと思うのだが、そんな
時には簡単に人殺しが起こったのではないだろうか?
現代社会のように、倫理や道徳感が確立されていた訳ではないだろうから、生き
るためや家族を守るためには、そのような争い事があちこちで起こっていたのでは
無いだろうか?
丸い墓の用途
何故丸い墓なのか?
使い道については、
1.どうでも良い人骨を無残に放り込むため。
2.身分の高い人の為にその穴は掘られたが奴隷も殺されて一緒に埋葬した。
などと考えられて来たわけですが、それ以外に
3.襲撃して殺した人やバラバラに切断した身体を埋めるため
と言う説も浮かんで来たようです。
まあ普通に考えても、現代の常識としてですが、身分の高い人を埋葬するのに
それを掘った奴隷までついでに殺して同じ穴に放り込むなんて考えられないと
思うので、2番はもともとありえないと思うのですがあなたは如何でしょうか?
人骨がバラバラで見つかる事はよくあるのではないかと推測しますが、粉々に
切断された人骨が発見されるとなると、少し尋常な状態ではない事くらいは、
素人にも分かりますよね。
研究員のChenalさんは、「丸い墓穴の埋葬と武力紛争(たぶん)がここまで
はっきりとつながった事は初めてなんですが、重大な調査結果であることは
当然として、それより何故ここまでしたのか?という疑問の方が多くて・・」
と語ったようです。
当時の気候も、環境も今よりは相当厳しかった事は想像できますが、それに
しても家族や部族を守り、自分自身を守るため武力紛争は頻繁に起こっていた
のだろうが、いつその悲劇がわが身に襲い掛かるか分からない恐怖は、並大抵
なものではなかっただろう。
そして女子供も平気で殺害しなければならなかったこの時代が、いかに生き抜く
事が大変だったのだろうとお墓の状況から分かってしまうとは、なんとも切なく
やるせない気持ちにさせられてしまった。
いかがでしたか?
現代に生まれてよかったですよね。
本日も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
引用「石器時代は平和じゃなかった?6,000年前の墓が怖すぎる」http://news.biglobe.ne.jp/it/1219/giz_151219_1847194330.html
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