「地震兵器」HAARPは都市伝説なのか?
東日本大震災から5年が経とうとしているが、にわかにあれは人災ではないか?と
いう都市伝説めいた噂がまことしやかに流れている事をご存じだろうか?
これは、「日本をターゲットにした」とも言われ、最近とみに話題となった「地震
兵器」についてその真実を探ってみよう。
アメリカ・アラスカ州には、1993年と言うからいまから23年ほど前に建てられた、
オーロラなどを調査するための大規模なシステム、通称「HAARP」がある。
HAARPは高周波活性おーろら調査プログラム(High Frequency Active Auroral Re-
serch Proguram)の頭文字を取ったものなのだが、アメリカで行われている高層大気
と太陽、地球系物理学、電波科学に関する共同プロジェクトなのです。
(参照:ウィキペディア)
この「HAARP」は、人工的に高電離ガスの塊などのエネルギーを作りだす事が出来る
装置なのだが、そのパワーは、並大抵な強さではなく世界の無線や電子機器を狂わせて
気候などの自然現象までもコントロールできてしまうほどの威力があり、アメリカでは
すでに兵器として利用しているのではないか?と噂されているらしいのだ。
そして、この「HAARP」によって東日本大震災が引き起こされたのではないか?・・・
とネット上で一時期騒然とした事をあなたは覚えているだろうか?
また、もう一つ地震兵器の仕業ではないか?と疑われたのが、深海掘削船「ちきゅう」
なのだ!
この「ちきゅう」は、地球内部の解明を目的として立ち上げた国際プロジェクトである
「統合国際深海掘削計画」通称IODPの主力船の内の一隻なのだが、この船を使って、
海底に核兵器を埋め込み爆発させ、大地震と津波を引き起こさせたのではないか?と
言うものなのだ。
知識不足が生む都市伝説
それでは、この噂が真実なのかを探ってみることにしたい。
そもそも、国際プロジェクトであるIODPの「ちきゅう」がそのような嫌がらせを果たして
日本に対してできるのだろうか?
また、それをする理由がどこにあると言うのか?
仮に敵対国があって、その国の仕業だというのなら少しは真実味を帯びるのかもしれないが、
現在の日本がそのような立場にはいない事くらいは大部分の常識人であれば簡単に理解する
はずであろう。
また、百歩譲ってそのような事態が発生したとしよう。
実際のところ、「ちきゅう」には、震源に影響を与えるような深さまで潜水し、大掛かりに
何かを仕込むような能力はありえないという。
これらの観点から考慮すると、「ちきゅう」を利用した陰謀論は100%考えられない。
また、「HAARP」についても詳しく考察してみよう。
もし、「HAARP」にそこまでのパワーがあるとするならば、新たなエネルギー資源と
して利用したほうがよほど常識的であり、現在のアメリカと我が国の関係から考えても
到底納得のできる理由が見つからないのである。
そもそもアメリカにとってそれを実行するメリットは皆無なのであることは誰の目にも
明らかであろう。
こういった科学にまつわる都市伝説については、どれだけ有名な伝説であろうとも常識
的に少し考えればすぐにボロがでてしまう話が大半でなないだろうか?
それなのに都市伝説という噂が面白おかしく次々と出てくる要因には、他人事としての
面白半分さと伴に人類が未知のものや良く理解しがたいものへの人間としての恐怖心の
現れなのではないだろうか?
そして、その都市伝説に尾ひれを付けて騒ぎ立てるマスコミにも少なからず責任の一端
があるように思われる。
売らんがための雑誌の広告など、気になって読んでみると全く広告とかけ離れた文面だっ
たりするのと大差ない気がする。
まあ、私もその片棒を担いでいるのかもしれないのだが、私が言うのも変ではあるが、
都市伝説を鵜呑みにするのではなく、その噂にまつわる情報を冷静に分析をし、そして
検証を取るという科学的な姿勢をまずは忘れなければ、噂に惑わさるような事もなくな
るのではないだろうか。
都市伝説があることは、世の中が平和の証なのかもしれない。
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