妬む気持ちからついに生霊に!除霊をしては見たのだが・・・

世の中には科学で説明できない事例はたくさんある。

どの様な説明も付かない出来事も多くある。

そんなお話をしてみたい。

私の友人のK君は、蕎麦好きで有名だ。

あちこちとおいしいとの噂を聞けば早速食べに行くほどである。

そんなK君から聞いた気味の悪い話しがある。

その蕎麦屋が現在の店を開く前にいた場所での奇妙な出来事の話しだ。

その店主が言うには、以前国道に面した場所で蕎麦屋を開いた頃のことだった。

運よく店舗を探していた店主が知人の紹介で借り受けたところなのだが、その店主が借りる

直前まで別な人がその場所で蕎麦店を経営していたのだという。

その前店主が開店当初は、近くで大掛かりな道路工事が行われており、連日工事関係者も含

め営業マンやトラックの運転手などで大いに繁盛していたようだ。

ところがその工事もおおよそ終わりに近づくと、徐々に来店客も減り始めついには廃業をせ

ざるを得ない状況に陥ってしまったらしいのだ。

ちょうどそこに現在の店主が偶然物件を見つけ、居ぬきで安く借り受ける事ができたのだと

いうので、その店主にしてみたらまたとない絶好の物件であり大いに気に入ったのだという。

前の借主が引っ越す当日の事だったのですが、引き継ぎの為にそれまでの借主と挨拶をかわし

た時の事でした。

その前店主の特に奥さんが何やら意味ありげに「成功するといいわね」と薄笑いを受けべて話

かけて来たのだそうだ。

儀礼的な挨拶であるにせよにいかにも「成功できるものならやってみなさいよ!」とでも言い

たげなその態度に何やら不安めいたものを感じたというのだ。

特に何か証拠があったわけでもないのだが、何やら気にかかる態度だったようだ。

しかし、借り受けた新店主にしてみれば、居ぬきであり開業資金を極力少なくできた事にお礼

すら感じていたようだ。

そうこうする内に半年ほどが過ぎたある真夏の夜の事だったのです。

新店主夫婦が店の片づけを終わり、疲れた体を休める為に二階の自宅に戻ってそろそろ寝よう

といていた頃の事です。

店の方から何やら物音が聞こえてきたのです。

まるでまだ何人もの客が帰り支度でもしている様なざわついた物音でした。

奥さんが「あなた、ちゃんと戸締りしてきたの?」と新店主に聞いたので、新店主は「勿論だ

よ。君もシャッター閉めたの見てたじゃないか」と。

「でも、あの音がするって事は、誰かが入って来たんじゃないの?ちょっと見て来てよ」・・

そう言われた新店主は、何やら胸騒ぎを覚えながらも懐中電灯を手に店へと降りて行ったので

す。

二階から降りた勝手口から店内に入ると、先ほどのざわめきは聞こえては来ないのですが、

何やらぞくっとするほどの寒気を覚えたのでした。

エアコンでも付け忘れたかと確認しましたが、きちんとスイッチは切れています。

しかし、真夏の夜とは到底思えない程の冷え冷えとした店内です。

不思議な思いで店内をもう一度くまなく見まわしましたが異変は見つかりません。

再度戸締りを確認して勝手口より二階に戻って行きました。

そして冷え冷えした店内の事は奥さんには言わずに「やはり、大丈夫だったよ」とだけ

告げて寝ようとしたその瞬間、「出ていけーっ!」というものごく大声が店の方から聞こえ

て来ました。

まるで、老婆のようなしわがれた低い不気味な声でした。

ビックリした新店主夫婦は、凍り付いたように身を固くしたのですが、そのしわがれた声は

それきり聞こえては来ませんでした。

その出来事がどうにも気にかかった新店主夫婦は、知り合いの紹介で霊能者に会い、その時の

事を全て隠さずに話をしたのでした。

店を見まわした霊能者は、確かに霊を感じるというのです。

「これは、生霊の仕業です」と話し、新店主夫婦にわかるよう霊の姿を描いてくれたのでし

た。

その描かれた生霊の姿が、何と驚くことに前店主の奥さんにそっくりではありませんか。

霊能者が言うには、「たぶん、前店主の奥さんが彼らが見限った店で新店主夫婦が成功する事

を誰よりも嫉妬し、見るのが嫌だったのではないか?」との事でした。

その後、霊能者の助言に従って、除霊をしてもらい毎日欠かさず神棚に手を合わせるように

なってからは、以前の様な騒ぎは起きなくなったのだそうだ。

こんなとばっちりの様な生霊ではたまったものではないが、静かにして頂く為には欠かさず

お参りをすることが生霊を鎮める唯一の方法なのだとか・・・

皆さんもくれぐれもご注意いただきたい。

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