三途の川を渡る所を救った祖父、六文銭も払わずに生き返った息子

私の息子がまだ幼稚園に通っていたころの話です。

身体の丈夫でなかった息子は、しょっちゅう風を引いては熱を出していました。

そして、当時新型のインフルエンザが世間をに賑わせており、方々で学級閉鎖が相次いで

いました。

そんな訳で普段から気を付けていたのですが、ついに息子も新型インフルエンザにかかり

高熱を出してしまいました。

早速掛かりつけの病院に行き、処方された薬を飲ませたのですが、高熱は一向に下がらない

どころか、数日後には40度を超えてしまいました。

40度以上の高熱が続くと、脳が耐えられないと良く聞いていましたので、心配になりもう

一度病院に行ったのです。

緊急入院とのことで、その日は急きょ病院に息子を入院させ夜通し看病しました。

まだ、下に娘とこれから生まれてくる子を身ごもっていた妻は、心配して何度も一緒に看病

すると泣きながら話しましたが、小さな子や妻の身体を気遣って私一人で病院に泊まったの

です。

幸い、病院での処置のおかげもあり、朝方にはなんとか38度まで熱は下がってようやく

ホッと安心したのですが・・・・

その後1年が過ぎ、また同じ季節を迎え世間ではインフルエンザのニュースが取りだたされる

頃になったので、昨年の苦い経験からインフルエンザには十分気を付けていました。

そして、妻とそんな昨年の話をしていた時のことです。

横で何やらお絵かきをしていた息子が、「あのね、僕、お熱が出た時にね、変な夢を見た様

な気がしたんだよ。 目の前に大きな川があってね、向こう側に知らないおじいちゃんが立

っていたんだよ。 そしてね、こんな風に手ふって、僕にこっちに来ちゃダメっていう様に

何度も追い払おうとするんだ。だから、向こうへ行こうと思ったんだけど、行かなかったん

だよ。」と妙に真剣な顔で突然話し出しました。

「エっ!」と思わず叫びそうになった私でしたが、妻を見ますと何やら嬉しそうに「うん、

うん」と頷いているだけで特別に驚いた様子がありません。

不思議そうな顔をしている私をみて、妻は話してくれたんです。

「実はあの時、あなたから電話をもらったけど、行きたくても行けなかった私は、思わず

仏壇に手をあわせて死んだお父さんにお願いしたのよ。どうか孫の命を助けて下さいって

ね。」

何もできずにいた妻は、ずっと仏壇に手をあわせたまま朝を迎えたらしいのです。

という事は、息子の言う「知らないおじいちゃん」とは、妻の父、つまり息子の祖父だった

という事だったのでしょうか?

そして、祖父は高熱をだして命を失いかけた息子が三途の川を渡ろうとした時に、向こう岸

から「来ちゃだめだ!お前にはまだ早すぎる!」と必死に追い返してくれたのでしょうか?

妻の父は、息子の生まれる前に亡くなっており、息子は祖父の事は全く知りません。

息子は、自分のおじいちゃんの顔を知りませんから「知らないおじいちゃん」だったので

しょうね。

それにしても、1年も前に見た夢を今見たかのように話す息子にもかなり驚かされました。

それほど息子にとっては、強烈な印象として残った出来事だったのかもしれません。

霊界や極楽浄土などあの世の事など全く理解などできない年頃の子が話した内容が、あまり

にも三途の川の話にそっくりであった事が私には本当に信じられませんでした。

でも、こうして元気になった我が子を見るにつけ、霊界やあの世のご先祖様の事をもっと

大事にしていかなければいけないとつくづく痛感した思いでした。

楽しんで頂けましたらポチっと押して頂けると励みになります。

雑学・豆知識 ブログランキングへ

にほんブログ村 その他ブログへ
にほんブログ村

スポンサーリンク
336×280
336×280

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
336×280